東日本大震災の透析患者への影響と震災の備えに関する調査
透析患者は震災に直面した場合に特別な支援が必要な災害弱者です。しかし、東日本大震災から2年が経過した現在においても、透析患者が震災によってどのような影響をもたらされたのかについては、十分な解明がなされていません。それ以前の阪神淡路大震災や新潟県中越地震においても、地震が透析患者に及ぼした影響についてきちんとした解明は行われていなかったことから、透析医療研究会が東日本大震災の透析患者への影響について調査することとなり、全腎協は調査に協力しました。
調査の目的
1、東日本大震災後2年が経過した時点ではあるが、現時点における透析患者の健康と生活の実態を把握することで、震災の影響がどの程度残っているのか、それに対応するための透析患者への対策が必要か否かを明らかにする。
2、震災発生を想定した事前準備の実態を把握することで、事前準備への周知徹底の必要性について明らかにする。