慢性腎臓病の進行を遅らせることと、体調を良好に保つためには食事をどのように摂るか(食事療法)がとても大切です。透析治療を始める前の方(腎臓病保存期の方)であれば、食事療法によって腎不全への進行を遅らせ、透析導入を遅らせることができます。また、透析治療を受けている方も、よい体調を維持しながら安定して透析を続けていくために、食事療法は重要です。
腎臓の機能が低下していくと、体内の老廃物が排泄されにくくなります。このため、主に塩分とタンパク質の摂取を控えるようにします。ただし、すべてを制限すればよいということではなく、必要な栄養が不足してしまうと逆に体調不良の原因にもなるため、エネルギー量はしっかり確保する必要があります。