グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 腎臓病について  > 腎臓病とは  > 腎臓病の種類

腎臓病の種類

腎臓病にはとても多くの種類の病気があり、それぞれ症状や経過が異なります。また、治療方法や処方される薬にも違いがあります。病気の種類によって診療科も異なるので注意が必要です。腎臓病を大きく分類すると、腎炎、ネフローゼ症候群や慢性腎不全などの腎臓内科や小児科で扱う病気と、腎癌や腎結石などの泌尿器科で扱う病気に分けられます。また、両方の科にまたがる、例えば嚢胞腎や腎盂腎炎などもあります。どの種類の病気かは、検査によって原因を突き止める必要があります。腎臓病といっても、全く性質の異なる病気があることを理解することが大切です。

腎臓病は、腎臓の異常が発生するプロセスによって、原発性(一次性)続発性(二次性)に分けられます。
また、病気の発生と進展の速さによって急性慢性に分けられます。


原発性と続発性

原発性の腎臓病とは、腎臓それ自体に何らかの問題が起きて病気になるものです。糸球体や間質など、腎臓の部位に炎症が起きる腎炎が体表的なものです。腎炎は、内科で扱う腎臓病の中で最も多く、腎炎の中にも傷害される部位によって糸球体腎炎や間質性腎炎など種類があります。さらに糸球体腎炎の中にも、急性糸球体腎炎(急性腎炎)慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)などの種類があります。

続発性の腎臓病とは、糖尿病や痛風、高血圧、膠原病など腎臓以外の病気が原因となって起こるものです。糖尿病性腎症、腎硬化症、痛風腎などの種類があります。

急性と慢性

急性の腎臓病とは、症状が急激に出て、時間や日の単位で悪化します。急性糸球体腎炎が代表的です。あっという間に腎臓の機能が低下し、尿が全く出なくなることもありますが、多くは治療によって改善し、回復することが可能です。

慢性の腎臓病は、ゆっくり静かに進行します。そのため、病状が末期に近くなるまで自覚症状が出ないことがほとんどです。病気を発見するには、定期健診などでの尿検査が必要です。慢性の腎臓病には慢性糸球体腎炎糖尿病性腎症、腎硬化症、多発性嚢胞腎などがありますが、根本的な治療法がなく、多くの場合は腎臓の機能が果たせなくなる腎不全へと進んでしまいます。

代表的な腎臓病

急性糸球体腎炎(急性腎炎)は、ほかの腎臓病と異なって、ほとんどの場合完全に治ります。この病気の特徴は、急に発症して急に悪くなるけれども、回復するのも早いことです。


慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)は、タンパク尿や血尿が長期間(少なくとも1年以上)持続するものをいいます。腎臓病の中でも最も多いものとして知られています。


数週から数か月で腎不全が進行し大半の糸球体が破壊された結果、末期腎不全に至ります。


糖尿病性腎症は糖尿病の合併症です。糖尿病性腎症の場合、急に尿が出なくなるのではなく、段階を経て病気が進行します。