腎臓病にはとても多くの種類の病気があり、それぞれ症状や経過が異なります。また、治療方法や処方される薬にも違いがあります。病気の種類によって診療科も異なるので注意が必要です。腎臓病を大きく分類すると、腎炎、ネフローゼ症候群や慢性腎不全などの腎臓内科や小児科で扱う病気と、腎癌や腎結石などの泌尿器科で扱う病気に分けられます。また、両方の科にまたがる、例えば嚢胞腎や腎盂腎炎などもあります。どの種類の病気かは、検査によって原因を突き止める必要があります。腎臓病といっても、全く性質の異なる病気があることを理解することが大切です。
腎臓病は、腎臓の異常が発生するプロセスによって、原発性(一次性)と続発性(二次性)に分けられます。
また、病気の発生と進展の速さによって急性と慢性に分けられます。
原発性の腎臓病とは、腎臓それ自体に何らかの問題が起きて病気になるものです。糸球体や間質など、腎臓の部位に炎症が起きる腎炎が体表的なものです。腎炎は、内科で扱う腎臓病の中で最も多く、腎炎の中にも傷害される部位によって糸球体腎炎や間質性腎炎など種類があります。さらに糸球体腎炎の中にも、急性糸球体腎炎(急性腎炎)、慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)などの種類があります。
続発性の腎臓病とは、糖尿病や痛風、高血圧、膠原病など腎臓以外の病気が原因となって起こるものです。糖尿病性腎症、腎硬化症、痛風腎などの種類があります。
続発性の腎臓病とは、糖尿病や痛風、高血圧、膠原病など腎臓以外の病気が原因となって起こるものです。糖尿病性腎症、腎硬化症、痛風腎などの種類があります。